うたっておどれる似顔絵師
このよのはる
Taxidermy
私はこのよのはるを禅における「空」を体現した存在として捉えている。
この場合、禅における空の存在を説明しなければいけない。
自己解釈ではあるが、それは体験、時間の限りなくゼロに近い一瞬
この二人のライブは本当に瞬間的だ。
頭で価値判断もさせない、故に不安や苦しみもない、小学生の時の鬼ごっこで走り回る時をなぜか思い出してしまう。
一人ずつの演奏も好きだが、やはりあの二人でないとこの表現はできていないように感じる。
極端なことを言えば二人には、実際なにもないのだ。
今だけの体験が全てでだからこそ、場所を選ばずに人を魅了できてしまう。
逆にそれ以外の時は、最低な時の方が多い。
まほほんは自己中な上に、人の話を聞かないし、コンプレックスが多く、なにかあればわめいてすぐ逃げる。
のはる殿も人前でいい子ぶることところがあり、自分の寝る場所以外は基本適当に生きている、体感で言葉を話すのでなにを言ってるのかわからない。
小学生のような喧嘩を繰り返しても、いつの間にか元に戻ってライブをする
やはりあの瞬間以外は“このよのはるではない”とさえ言えてしまうのだろう。
今回の展示の名前でもあるtaxidermuyとは剥製と言う意味だ
動物のいい瞬間、例えば馬が草原を走り回る時を、鷲が空には羽ばたこうとする時を、熊が私たちを攻撃してくる時
そんな理想的な時間を永遠に残す手法だ。
瞬間でしかないこのよのはるの剥製を作ること。
これが今回の目的だ。
中山颯太
【Taxidermy】
かるかる(中山颯太)
このよのはる(長崎リサ、なかやましょうご)
日時:11/3(木)〜5(土)11:00-18:00
event
ライブパフォーマンス!
5日(土)17:00〜
場所:STUDIO・45
埼玉県さいたま市浦和区高砂4-3-1高砂サニーコーポ103
@studioyongou
入場料:1000円